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Structured Peer-to-Peerを用いたSNSツールの研究


著者

河地 崇之

論文名

Structured Peer-to-Peerを用いたSNSツールの研究

発表年月

2007年2月

発表学会等

電気通信大学平成18年度卒業論文

概要

近年,インターネットを利用したコミュニケーション手段として爆発的な人気と普及 をみせたソーシャルネットワーキングサービス(以下SNS) といったサービスが存在する. これは,サービスに参加するユーザの中でも限られたユーザが繋がり合うことで,より 密なコミュニケーションを生みだし,それを通じて新たなユーザと繋がっていくことがで きるサービスである.このSNS は,知り合いにだけ日記を公開し合うといった閲覧者を 制限した閉鎖的なコミュニケーションが主な交流の特徴であるが,管理のために閉鎖的 なコミュニケーションは意図している人物以外にも知られ,完全に閉鎖的な環境でコミュ ニケーションをしているわけではないという問題を抱えている.また,ユーザが非常に多 いのもSNS の特徴でありサーバーの管理も困難である.本研究では,サーバーによる集 中管理という点と閉鎖的な環境が失われているという2 点つの問題点を解決するために, Structured Peer-to-Peer の技術を用いることで,より現実の情報分散に近く,規模に関わ らず閉鎖的環境を維持可能なSNS ツールの有用性を探ることを目的とする.

本研究で作成したSNS ツールは,Structured Peer-to-Peer の技術を用いてデータの分 散を操作することが可能なシステムである.コミュニケーション手法は,SNS の中で主な 交流手段である日記投稿と,その日記へのコメント投稿による方法を実装している.従来 のSNS 同様,知り合いを集めた閉鎖的なコミュニケーションを可能にし,同時に知り合 いが増えても閉鎖的なコミュニケーションを維持するために,「リング」といった知り合 いを複数の集団に分けることによって,各リング内に限定したコミュニケーションを行う ことを可能にしている.なお,Structured Peer-to-Peer による分散管理のネットワーク環 境構築には,OverlayWeaver を利用した.

制作したSNS ツールは,設計通りの動作をさせることは出来たのだが,オーバーレイ からのデータの取得が遅く,時には取得できずに失敗することがあり,分散管理の問題点 であるデータの同期や取得の問題が露呈したといえる.このため,規模に関わらない閉鎖 的環境を維持するなどSNS ツールの有用性について確認を行うことができなかった.

ファイル

http://sp.ice.uec.ac.jp/thesis/kawachi_sotsuron.pdf