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Peer-to-Peerソフトウェアの構成モデルに関する研究


著者

川合 耕平

論文名

Peer-to-Peerソフトウェアの構成モデルに関する研究

発表年月

2007年2月

発表学会等

電気通信大学平成18年度卒業論文

概要

2000 年のGnutella プロトコル公開に端を発する今日のPeer-to-Peer(以降P2P と略す)技術の研究・開発の熱はいまだに衰えておらず現在もなお数多くのP2P 技術を利用した ソフトウェアが生み出されて来ている。
それらP2P 技術を利用したソフトウェアには,P2P 特有の「他のピアとつながり合い」, 「サービスを提供し合う」という特徴から共通した機能がソフトウェアの内部にあるので はないかと考えられる。しかしながら,現在数多くのP2P ソフトウェアは単一のアプリ ケーションとしてリリースされていて,ソフトウェア内部構成を把握するのはそのソフト ウェア開発者以外には大変困難となっている。こうしたP2P ソフトウェアに必要とされ る機能を整理し,内部構成を研究することは今後のソフトウェア開発をスムーズにするこ とに役立つだけでなくP2P 技術開発のひとつの方向性を示すと言う意味でも意義がある と考えられる。
そこで,本研究では非構造的P2P ソフトウェアに必要とされる機能を整理しひとつの モデルを提示することを目的とする。

本研究の対象として,非構造的P2P ソフトウェアのGnutella Protocol version 0.4(以降Gnutella0.4 と略す)[4][5] の実装を対象とした。
まず一度,Gnutella0.4 の仕様から実装を行い非構造的P2P ソフトウェアに必要とされ る大まかな要件を理解した。その後より細かく機能を整理し暫定的なモデルの仕様を固め た。そして,今度はモデルに沿った実装を行い,実装中に気づいた修正点をモデルに反映 させていった。プログラムの実装はJava[22] で行った。

非構造的P2P ソフトウェアに必要な主な機能をモジュールとして分離したモデルを提 示できた。しかし,そのモデルに沿った実装を行ったものがGnutella0.4 のみであるので モデルからプロトコルの機能を完全に分離できていないところがあった。モデルがより洗 練されるには,他の非構造的P2P ソフトウェアの実装をこのモデルに沿って行いその結 果をモデルにフィードバックさせていく必要があることがわかった。

ファイル

http://sp.ice.uec.ac.jp/thesis/kawai_sotsuron.pdf