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プログラム実行トレース視覚化情報の共有システム


著者

中村 智行

論文名

プログラム実行トレース視覚化情報の共有システム

発表年月

2008年2月

発表学会等

電気通信大学平成19年度卒業論文

概要

プログラミング教育において,プログラムの動作は多くの場合,ホワイトボードやプロジェクターでソースコードを示して説明される.しかし,このような説明方法では,実際のプログラムの動作や内部状態が分からないため説明が抽象的となり分かりにくいといった問題や,教室内の位置によっては見にくいといった問題が起こる.また,プログラミングを学習する際は一人で計算機に向かい,困難なことがあると一人で解決しようとする.しかし,このような場合,他者からの客観的な意見が解決のきっかけとなることが多い.そこで,プログラミング教育における問題点を解決すると共に,プログラミングを学習する際に他者とコミュニケーションをとり,手軽に知識の共有ができるシステムを実現することが本研究の目的である.

プログラムのある実行時点に着目し,その実行時点の動作や内部状態を見ることができるETVを拡張し,画面情報の共有を行い多人数で使用できるようにする.そして,想定される利用場面において本システムを利用し有用性を検証する.

評価実験の結果,利用者の約70 %がプログラムの動作説明にETV を用いることが有用であると評価し,その方法として80 %以上が画面情報を共有する方法が有用であると評価した.したがって,本研究の目的の1 つであるプログラミング教育における問題点を解決するシステムを実現することができたといえる.また,本研究のもう1 つの目的であるプログラミングを学習する際に他者とコミュニケーションをとり,手軽に知識の共有ができるシステムを実現することは,有用性を検証することができなかったため,実現できたかどうか分からない.しかし,プログラミング学習者にETV を提供すると約半数が使用し,そして使用者の半数以上には多人数で使用したいという要求があり,本システムではこの要求に応えることができる.したがって,プログラミングを学習する際に本システムが有用に利用されることが期待できる.

ファイル

http://sp.ice.uec.ac.jp/thesis/nakamura_sotsuron.pdf